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不況に強いサロンをつくる15のポイント

 オシャレの商売は女性の味方。老いをますます美しくが中高年の望みです。世のなか不況だから自分たちもお付きあいするのでしょうか。まだまだ美容室にはやらなければならない事項がたくさんあります。今回は15項目ばかりあげてみました。ご自分のサロンをチェックしてみてください。

1 スタッフはどれだけ売上をあげたら、自分の給料がいくらになるか知っている

 売り上げ=客数×客単価です。給料は売り上げの中から材料費や諸経費を引いたもの。スタッフ個人の客数と単価で目標は簡単に出せるはずです。スタッフが「自分は客数が不足して売り上げが少ないのか」「客単価が低くて高料金メニューに挑戦しなければいけないのか」等と、売り上げを伸ばす方法を考えて行動するようにするのがリーダーの仕事です。

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2 客数を増やす、客単価を上げるためには、自分の付加価値を高めることを指導します

お客さまが来店する時には「自分はこうなりたい、こうしてほしい」という期待を持っています。 この期待をかなえてあげるのが美容師の仕事です。お客さまからご不満、お悩み、お困りをうかがい、ご希望をかなえてさし上げれば満足していただけます。話す技術、お客さまのご希望をかなえる施術の技術、アドバイスする技術、応対の技術などを徹底的に身につけさせ、稼げるスタッフを育てるのがリーダーです。

3 スタッフの健康管理はリーダーの仕事です

 健康な身体に健全な精神が宿るとは古人の教え。スタッフが健康でなければ顧客満足は与えられません。新型インフルエンザが騒がれた昨今、秋から冬にはもっと強力化した新型インフルエンザが流行るでしょう。スタッフもお客さまも全員がマスクをかけて仕事をしていて、サロンが憩いの場所になるのでしょうか。リーダーは自分も含めて健康管理に取り組んでください。無理な長時間勤務、深夜に及ぶ技術訓練などの改善、朝食抜きスタッフの生活指導、緑の少ない店内に観葉植物を配置、換気の悪い職場の改善などなど、健康管理に必要な環境作りを今のうちから着手しましょう。

4 誰よりも早く出勤するのがリーダーの仕事

 開店時間前の2時間がリーダーの最も大事な仕事時間です。1日の目標を決め、スタッフの仕事の配分を決め、出勤したスタッフにあいさつと指示を与えます。できれば朝食の準備をし、同時にコミュニケーションを図るのも一案です。朝からリーダーががんばれば、スタッフもがんばります。開店時間前にスタッフ訓練ができれば、光熱費は節約でき、夜間の時間の無駄も節約できます。

5 朝の店頭は生きていますか? サロンの顔はオシャレで魅力がありますか?

 店頭に吹きだまりができて、ゴミが渦巻いていたり、ウインドウが汚れてざらついていませんか。自分の顔は洗って化粧をすませてきているはず。店頭管理はリーダーの仕事です。リーダーが店頭を清掃しながらスタッフを迎えれば、その姿勢にスタッフは敏感に反応します。流行らないサロンのリーダーは出勤が遅いのです。

6 スタッフ全員の出勤時間は1時間半前が当たり前です

 プロは本番の仕事の前に準備をします。店内清掃、カルテの準備、雑誌のチェック、器具の手入れ、設備の点検、店頭の左右の清掃(風が吹けば隣りのゴミが店の前を汚します)など仕事はたくさんあります。また、技術訓練は早朝に行なうべきです。覚えた技術が営業時間に活かされスタッフが早く成長します。

7 朝礼は力強いスタートが切れるセレモニーです

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 伝達事項、報告事項、相談事項などを記録に残して「言った」「言わない」「聞いた」「聞かない」のないようにします。全員で大きな声で「おはようございます」などの発声練習は元気の源になります。朝礼は短時間が良く、説教や愚痴は禁物です。

8 接客対応の基本はリーダーが見本を示します

 1番目のお客さまはリーダーがお迎えします。あいさつの見本を示し、お客さまからご不満やお悩み、お困りをうかがうヒアリング(カウンセリング)の仕方の見本を示します。この毎日の継続行動がスタッフの教育になります。

9 フロントはサロンの頭脳、命令指示のカナメです

 全部のお客さまをリーダーがお迎えすることが肝心です。たとえ指名のお客さまを施術中でも「少しお待ち下さい」とお断りして、新しく来店されたお客さまをお迎えして、スタッフに的確な指示を出してから「お待たせしました」と言って施術にもどります。リーダーはサロンの頭脳であることをいつも意識して行動するのが仕事です。

10 電話はサロンの裏の顔。日頃の教育が表れます

 明るく、ハキハキ、キビキビが受信の命です。お客さまと目の前で話しているつもりで受け答えしてください。電話対応は店内事情に通じたベテランの仕事です。3鈴は店の恥といいます。呼び出し音が3回鳴る前に受話器を取れということです。特に新規客の場合は、相手のいる場所から自動車、自転車、徒歩でサロンまで来店する場合の地図を頭に入れて、相手に分かる目印を伝えてあげる教育が必要です。

11 接客用具に工夫がいります。リーダーのセンスが出るところ

 花や緑のある店内は癒しの空間です。特に緑(植木)が多いと夜の間に植物が空気を入れ替えて爽やかさがまします。観葉植物が多いサロンには風邪をひくスタッフは少ないものです。
 また、オシャレのセンスがそのまま表れるのはタオルやクロスの色です。真っ黒いヘアカラークロスは、カラス色で気持ちが暗くなります。花柄などの明るい色のクロスと換えると店内も明るくなります。

12 スタッフは教育目標に沿って育てている

 今は全員が美容師で採用されます。アシスタントとして助手の仕事では給料の支払いもできません。1日でも早くお客さまに付けられるように、スキンタッチができる仕事から教育する必要があります。それには早く身について、お客さまに接客できる技術から指導します。これは、ある繁盛サロンの新人教育順序です。シャンプー・ブロー→フェイシャル→メイク→ネイル→ハンド&フットケア→カット→ヘアセット・アップ→パーマ→カラー→着付など。教育期間が短い技術が最優先です。この指導に成功すると客数アップ(利用客アップ)につながります。

13 リーダーが行なう営業危機管理

 危機管理が重要な役目です。お客さまの安全を確保するために損害賠償責任保険に加入すること。お客さまからのクレームに迅速に対応することを自分の仕事であると、自覚してください。特に異常なクレーマーには「できないものはできない」「無理な注文には応じられない」と明確な態度で対応してください。

14 仕事の量は給料額に比例させるのがリーダーの仕事です

 「アシスタントが休みですから、今日はシャンプーができません」と言った店長がいました。この店は店長はカット・ブローだけしかしません。カラーやパーマを担当する中間美容師が一番売上をあげていますが、その金額は店長に吸い取られる方式のため、表面にはでてきません。したがって、新人や中間美容師の仕事がキツイ割に給料が少ないのが不満で、スタッフがすぐに辞めます。これではこのサロンの将来は知れたものです。このサロンで一番給料の高い人間がシャンプーからパーマ、カラーと全部の仕事をして当たり前。個人の売り上げをそのまま評価しないと全体の売り上げも伸びません。

15 お客さまに喜んでいただけるメニュー作りはリーダーの仕事です

 スタッフとのミーティングで新しいメニューを開発しましょう。例えばカットでもジュニア美容師、シニア美容師、トップ美容師でキャリアに応じた価格をメニューにすることができます。全スタッフが自分の料金を申告するのも良いでしょう。シャンプーにしてもキャリアに応じた料金が必要です。ヘアカラーも同じです。パーマはキャリア料金とスタイルに応じて手間のかかるものは高く、手間のかからないものは低くても良いのではないでしょうか。今はトータルビューティーの時代です。フェイシャル、ネイル、メイクなど自分たちにできるメニューを広げていってください。

文/菊島延佶(オフィス キクシマ)

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