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売れるサロンを作る5つのキーワード

不況を口にする前に、できることを増やそう

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 「美容とはパーマネント、結髪、化粧等により容姿を美しくする」と美容師法に掲載されております。果たしてこの法律に定められた範囲のすべてをメニューに入れているサロンが何店あるのでしようか。今はまだ挑戦していない技術があれば至急勉強すべきですし、知らない理論は研究する必要があります。例えば、パーマにしても還元剤は医薬部外品が2種類。化粧品の部分の還元剤は4種類あります。

 常温式もあれば加温式もあります。かける技法もロッドを使うものと、ロッドレスがあります。これにヘアスタイルを加えてメニューにしたらいくつのパーマメニューができるでしょうか。結髪にしてもブロー、ローラーセット(マジックローラー含む)、アイロンセット、フィンガーブロー、自然ドライなどいろいろあります。化粧はフェイシャル、メイク、眉カット、まつげエクステ(美容師資格要)、肌パックなどこれもたくさんあります。メイクだけでも15〜20メニューあるサロンもあります。

不況だ不況だと騒いでおりますが、その間に自分が持っていない専門技術や知識を貪欲に吸収し、お客さまの「美しくなること」への貢献度を増やすことが急務と思います。今回は繁盛サロンになるための5つのキーワードを紹介します。

これからの消費の主役は60代・アラカン世代

1・美しさ(ビューティー)がお客さまのお望み。
 アラサーから始まって、アラフォー、アラフィフ、そしてアラカン(アラウンド還暦)が今の消費の主役です。「美しく老いる」「かわいいお年より」「10歳若い、かわいさ」がオシャレの世界を飛び回っています。60歳からの化粧品、60歳からの勝負下着、60歳からの結婚相談所、60歳向けの自然増毛法、60歳からの盛り髪スタイルなどなど。私たちの美容界を取り巻く環境は十分熟成しています。

 この年代に提案ができていないだけです。トップからゴールデンポイントのボリュームを作る部分カツラが大ヒットしています。では、部分カツラに変わる部分のボリュームパーマを外に向けて宣伝しているサロンが何軒ありますか。5〜6本のロッドで15分もあればかかります。「そんなのは当たりまえ」と知っていてもダメ。もっと外に向かって提案してください。

売り上げが上がるまで設備投資はしないで工夫

2・若返り(アンチエイジング)が狙い。
フェイシャル、ネイル、メイク、ハンド&フットケア、発毛促進ヘッドスパが大繁盛です。反面ここでも実力のないサロンはお客さま離れにあえいでいます。ご自分のサロンを思い描いてください。今の店内でお金をかけないで何ができるか考えましょう。

シャンプー椅子はフル回転できます。セット椅子も肩から首の部分だけくつろげる器具を使えばゆったりできます。ネイルは簡単なテーブルがあればできます。ある程度の売上が上がるまで、設備投資はしないで工夫することでがんばりましょう。また、世間でヒットしているものは積極的に受け入れましょう。

美容師も近隣の皆と一緒に生きていく精神が集客に

3・健康(ヘルシー)の人気が高いです。
 美容室で開くヨガ教室に通うお客さまがいたり、地元の史跡やスポーツ公園を散歩する会を開いたり、ヘアアレンジ教室、メイク教室、フェイシャル教室など健康に過ごすことをテーマに、定期的にお客さまとコミュニケーションを取っているサロンがあります。

 そこのオーナーの関心は健康にお客さまが過ごしていただくためには、自分は何ができるかです。皆さまも、お客さまの中に健康関連の指導者やインストラクターはいないか、協力してもらえるか? 近隣に利用できる施設はないか。同じ考えの人たちはいないか、など広い視野をもって探してみましょう。美容師も社会の一員です。近隣の皆と一緒に生きていく精神がお客さまを集めます。

洗うだけのシャンプーではなんとも寂しいメニューに

4・癒し(リラクゼーション)を売り物にしています。
 「コーヒーかお茶でも飲んで、ひと休みしませんか」。通りかかったお客さまを呼ぶ一声がオーナーの優しい心配り。特に中高年のお客さまに人気のサロンがあります。

 話題は健康の話、家族の話、身の回りの話で盛り上がります。30分もすると「そうだね、今度パーマをかけようかね」「そろそろ白髪も目立ってきたし」「最近、頭の上にのせるカツラがあるじゃない。あれどうかね」なんて話になり、「いらっしゃる時には電話してね。用意していますから」。「今日はお茶をご馳走になってありがとう。ゆっくりできて休まりました。○○日に来るからね」と、こんな会話のあるサロンがあります。

 「あそこはいつでも癒されるから好き」と、お客さまはおっしゃる。これも癒し。眠れるヘッドスパ(ツボ押し指圧や柔らかなマッサージ)もシャンプー台でできるサロンのメニュー。シャンプープラス頭皮、首、肩、両腕の癒しのマッサージも高額で売れるメニューの一つです。ただ、ワシャワシャ洗うシャンプーだけがメニューでは、なんと寂しいものではないでしょうか。

「何をされると嫌がるか」そうしたテーマの本を読む

5・おもてなし(ホスピタリティー)されたくて来店するお客さまがたくさんおります。
 中高年の女性は高い文化を持っておられます。同世代の男性に比べてより以上の文化を持っています。各地の美術館は中高年で満杯です。歴史に付随した観光地めぐり、祭り見物、歌舞伎や観劇など80%以上が女性客で占められています。温泉に出かけますと、ここでも女性が90%前後です。さてさて、皆さまのサロンに来店されるお客さまはどのくらいの文化程度をお持ちかご存知でしょうか。

 「おもてなし」が何かご存知の方たちが来店するのですから、その対策はおできでしょうか。あなたやスタッフの服装はお客さまの層にあいますか。言葉づかいはいかがでしょうか。お出迎えやお見送りの仕方は、お客さまの層にあっていますか。

 サロンの中に変な技術制度があって、お客さまを何人ものスタッフでたらい回しすることはありませんね。社則で決められた爪の長さを無視して伸ばし、シャンプーやすすぎをする時痛くて、二度と来店しないお客さまを作るスタッフはいませんね。そばに寄られるだけで煙草臭いスタッフはいませんね。鼻持ちならない技術者がお客さまを減らしていることを、ここで反省してください。

 繁盛店はこんなところに気を使っています。書店に行くと接客サービスの書物は山ほど売られています。が、「何をしたら成功するか」より、「お客さまは何をされると嫌がるか」などのテーマの本を読まれると大変参考になります。

 不況だからこそ繁盛する会社があります。不況だからこそ繁盛している美容室もあります。それは今まで見えていなかった価値観がはっきり見えてきたことに起因しているからでしょう。お客さまの持つ期待を裏切らない美容師がそこにはいると思います。たくさんの選べるメニューがあり、自分が納得できるヘアスタイルが提案され、満足した成果が表れたときに、お客さまは感動します。これを機会にご自分のサロンのチェックを開始してみてください。

文/菊島延佶(オフィス キクシマ)

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